銀座モダンアート「zine展」に、
She Sells~ を出展しました。
作った本人も奇妙な物体だと思っていたものを数名の方にお買い上げ頂き、なにか自身の作品への僅かな希望を持ちました。
もちろんこんなところで満足するのは早過ぎますが、少なくとも確かな手ごたえは感じています。
今後も通販やその他のイベントや、可能ならリトルプレスを取り扱う書店やカフェに置かせてもらいたいです。
11月の文学フリマにはShe Sells~も
星降る昼も持っていこうと思っています。新作もあります。
会期中の6月14日、同じくzine展にご出展していた
風野湊さんとお茶をし、半日ゆっくりみっちりお話しました。
二次創作についての話(←ネットサブカルチャーを知っている人とはもはやお約束の談義)や互いの小説の技法や着想について、作品発表の方法について色々深く話しあいました。
例えばCOMITIAは顕著だと思いますが、「一次創作」の界隈はほとんどが読む人=書く人です。(二次創作ではないという注釈としての「一次創作」。この呼び名はあんまり好きじゃないです)
すると書く人の間ではどうしても書く人同士のコミュニティが出来てしまい、内輪に向かってしまったり、なれあいや自己満足に留まってしまう。
内輪であることに良し悪しはありません。個人の楽しみ方であり、私はそれを避けたいというだけです。
商業作家なのかアマチュアなのかという二択はさておき、どこかに媚びることのないまま、コミュニティの外の新たな読者に届けるにはどうすればいいのか。
webの作品を紹介するフリーペーパーを作り、書店やカフェなどの作者コミュニティのない場所に置かせてもらうのが一番いいのではないかという結論に達しました。
フリーペーパーは以前
伽さんに作って頂きました。(実は私の誕生日プレゼントとして)
伽さんと制作したバージョンは文字情報よりは印象に訴える視覚重視のデザインです。
次に自分が作るものは文字情報を増やし、小説の冒頭にそのまま入りこめるような、未読の方を引きずり込むものを考えています。そんで学内や即売会のみならず外部の書店等に置かせてもらいます。
いずれはネットの面白い小説を紹介するフリーペーパーが出来ることを希望しますが、作者である自分が主催で編集すると内容に相当偏りが生まれるでしょうから、より中立な立場の方にお任せしたいです。案は公開したのでどなたか宜しくお願いします。
(cf.
『文学フリマ非公式ガイドブック』という活動があります)
自分の作品の見せどころは無く、どうやら包括した全般の雰囲気が長所なのだと思います。
自己紹介にとても悩む作品です。
これをどうすっかなあというのが最近の考え事。
スイマーズの方は原稿を書き始めました。
30~40枚を予定し、現在20枚を超えたのでまあ大丈夫な気がします。
文芸部はまだです。
個人制作物(「これは物語ではない」スピンオフ本)もまだ着手していません。
こちらのタイトルは『■■■』。She Sells~以上にアレな装丁になるのでお楽しみに。
IllustratorやInDesignを入手できそうなので、その操作になれたら『シ』を大幅に改定して頒布予定。『■■■』を落としたらこっちを文フリに出します。そんなことにはならないと思いますが。
以下6月14日のツイッターログコピペ
山川@mtn_river
zine展に出展している、風野さんとお話してきました。どうやって内輪に留まらず継続して発表していくのか? すぐには叶わないでしょうが何とかしていくしかないな……と。文フリやzine展の使い方を考えたり。一般受けしない作品をいかに宣伝していくのかとか。
posted at 22:09:04
自分じゃ思い当たらないお話も色々聞かせて貰えてとても勉強になりました。同人界隈に埋もれず、市場に潰されずに書き続けるには。フリーペーパーのような媒体をもっと利用していくべきだろう。
posted at 22:12:20
編集を志望する人と小説を志望する人がなんとか繋がれないかなと。ネット以外にも発信していく方法を。
posted at 22:13:46
→そういうところで、@CRUNCHERS_JP や @takamurakoyomi さんらの同行を注意深く見ていきたいし、いずれは参入したい。
posted at 22:19:01
風野さんは文学部在籍で、私は美大の油画専攻なのだが、まずどちらも本当に文学を制作していこうとする人はとても少ない(美大は当然だろうが、実は文学部も) 仲間を見つけることがまずとても難しい。学内でなんらかの方法で、作家や発信者を呼びかけたいとは思う。何か突破口がないものか。
posted at 22:38:17
傲慢に聞こえるかも知れないが、山川夜高が一般受けしたら、作家としてはクソだと思うのね。……説明しがたい作品であることは存分に自覚しているので、それでもなおどうやって、この作家の異常さや魅力を宣伝していくか。
posted at 22:44:12
自分が新人賞から文壇デビューして商業作家になるのか、別の仕事をしながら自腹を割いてアマチュアで発表を続けるのか、それ以外の方法があるのか、まだ分からないけれども、「一般受けしない」まま誠実に発表を続ける意志はある。あとは分からない。
posted at 23:13:34
草案: 次の11/4文フリの夜に、そういう書き手、読み手、売り手の会が開けないだろうか?
posted at 23:27:08
自らの作風の話: 風野さんに「(あれだけ奇妙な人々なのに) 悲壮感がない (のが好い)」と評されて、なるほどそういうことかと思ったし、嬉しかったし、これからもそれを標にしたいと思う。(カッコは山川による補足)
posted at 23:55:21
「とにかく陰鬱に足を取られることは避けている」と、以前、作品批評会で語ったのだけど、なるほど「悲壮感がない」と言うのか……と、語彙への感動も大きい。/ 邦楽への憧憬や意志も言葉に出来てよかった。
posted at 23:58:45