2月から3月にかけて、卒業制作展にご来場頂き・お気に掛けて頂き、ありがとうございました。
書籍と違い絵は展示出来る機会が少ないので、いずれ数年内に個展などを開き、また観て頂きたいと考えております。
奇妙なことに、4年間美大の油画専攻に在籍しながら、卒業制作の絵画を通じてやっと「絵を描いても良いんだ」という肯定感を得、絵という表現の可能性をようやく確信しました。絵を描かない方からすれば「美大の油画に入学しておいて何を今更」「なぜ今まで油画を専攻していたのか」「信じられない」と思うことでしょう。ですが何かを専門に修めようとするには、ただ好きなだけではやり通せないのです。自分の世界に篭もらずに世相を俯瞰し、その上で自分自身の確固たる意思がなければ継続することが出来ません。そして4年かかってようやく、絵を描くことに対する可能性を発見しました。ようやく絵を信頼できたと言い換えても良いと思います。
どうして物を作らなければならないのか、過去にも現在にも大量の作品が生み出されているなかでどうして自分がこれを行わなければならないのか。答えも出ていなければ確信もしきれません。それで飯を食っていくのかという問題も今はまだ保留にしています。ですがこれからもなんとか作り繋いでいきます。少なくとも今年・来年ぐらいまでスケジュールは出ています。笑
・文芸部OB本
OB会つくりました。早くて今年11月にアンソロジーを発行します。
小説と装丁とあと印刷見積もりだとか場所取りだとか、いつもの幹事のお仕事をやります。
ジャンクでハッピーな本になるといいなと思います。宜しくお願いします。
『ミッドナイト・ヘッドライト(仮)』:20世紀、19歳、上京、コピーバンド在籍、偶然声を掛けた相手は音楽しか持ちあわせていない偏った天才だった。
・アンソロジー参加
お声掛けを頂き参加致します。こちらもどうなるか、とても楽しみです。
タイトル未定:華氏451度で焼いた焼肉は美味い! とかそういう話になりそうです。ブラッドベリは短篇集しか読んでいません。相変わらずパロディをする割に調べが足りない。このアンソロジーはお題が用意されているのですが守る気配が無い。主催の方がこのブログ読んでたらどうしよう。
・『
これは物語ではない』
どうして在学中に完結しなかったのかとつくづく思いますが、答えは明白、他の本を作っていたからです。You ain't read nothin'yet!!! (と、作中の誰かなら答えます)
卒業に伴い、
スイマーズの活動をお休みします。
もう少し身辺が落ち着いたら、今ある在庫をショップ等に委託し、引き続き販売出来るようにします。今しばらくお待ちください。
まあまあまあ……
もう少し先のこととして、告知したいのがこちらの2件です。
・個展開催
・短篇集を発行
『星降る昼』『手紙』『誰よりもシュシュじゃない』など既発表作品に書きおろしを合わせて収録。『私の彼らの状景』もリライトして掲載予定です。こちらはまだまだ、楽しみに、お待ちください。
まあ……
4年という歳月について冒頭に書きました。日々はあっという間でしたが、決して短くはありませんでした。高校生の時だったら信じられないくらい多くの人々に出会いました。WWWの恩恵もヘドロも身に沁みて味わいました。フットワークはいつでも軽かった訳ではありませんが、それでもたいへんな自由を満喫しました。
出会えた人々と出来事に何度でもお礼申し上げます。
明日『
これは物語ではない』が5年目を迎えます。
作品も、私の制作も、まだまだ続いていきます。
今後共お付き合い頂けると幸いです。これからもよろしくお願いします。